キックボクシング プロとアマチュアの違いは?
キックボクシングでこう疑問に思ったことはありませんか?
・何ができればプロなの?
・プロになると、どんなメリットがある?
・アマチュアではプロに敵わないの?
・K-1選手とプロキックボクサーは同じ?
などなど。
そんな疑問にお応えしていこうと思います。
Contents
プロキックボクサーになる為に必要な事
キックボクシングのプロテストに合格し、プロライセンスを取得すると、晴れてプロキックボクサーと認定されます。
プロライセンスの取得方法
取得できる場所
プロテストを行っている団体(10以上の団体)のプロテスト開催場所によります。
時には大きな武道館で行われる事もあるし、キックボクシングジムで行われる事もあります。
取得できる最低条件
キックボクシングジムに入会し、練習生として練習を積み重ねる。
そのジムでの許可が下りて、申し込みをするとプロテスト受講が可能となります。
プロテスト受講可能条件は、ジムによって違いますが
・アマチュア試合2戦以上(又は2勝以上)
が目安となるところが多いみたいです。
その他の条件として大手のJ-NETWORKのプロテストの場合
・16歳以上38歳未満の男女
・健康状態が良好(健康診断書が必要)
・体重がプロの階級の範囲内であること
・計量が成功すること
受験料として8200円
プロテストの内容
J-NETWORKのプロテストの場合ですと事前準備として、バンテージor軍手、スパーリング用の16オンスグローブ、レガース、膝当て、マウスピース、ファールカップ、ヘッドギアが必要になります。
①筆記試験
基本的には、その日にやり直しが利く試験で『名前が書ければ大丈夫』と言われている試験ですが、なぜか稀に落ちる方がいるようなので、キックボクシングルールをしっかり頭に叩きこんでおくといいでしょう。
主に、『KO負けの条件』や『ダウンさせた際の待機場所』など、試合でのルールを問われる事が多いです。
②シャドーボクシング
2分1ラウンドのシャドーボクシングを見せます。
パンチとキックのフォームやコンビネーションを組み合わせて行います。
また、攻守のバランスも見られるので普段から相手がいるとイメージしてシャドーボクシングすることが大切でしょう。
③スパーリング
パンチ3分1ラウンド+パンチとキック3分1ラウンドで行います。
勝敗より実戦形式での攻防ができるかどうかがチェックポイントになります。
首相撲はOKのようですが、サバ折り(脊柱を締めあげる行為)や顔面膝蹴り、その他の禁止技は無しです。
主観ですが、足が使えていなかったり、パンチキックのバランスが悪い・膝が出なかったりすると印象が良くない気がします。
④首相撲
2分1ラウンド。
軍手着用で首相撲(組み合っての攻防)のチェックをします。
アマチュアコースでは首相撲をする機会がないジムが多いと思うので、最大の難関かもしれません。
プロの方を呼んで練習に付き合ってもらえるようにお願いすることが最善策なのかなと思います。
⑤ミット打ち
3分2ラウンド
キックの連打1~5回を左右交互に行う。
フォーム、スタミナ、スピード、パワーをチェック。
週1回の練習では達成することが苦しい厳しい課題かなと思います。
リラックスして左右強く蹴れるように練習するといいと思います。
⑥筋力測定
腕立て伏せ、腹筋(シットアップ)を各50回づつ行います。
普段の練習で器具トレーニングを行っている方もプロテスト前は自重トレーニングに切り替えた方が無難かもしれません。
プロになるに当たり意識しなければならない事
プロライセンスを取得した事で終わるのか、プロデビュー戦&チャンピオンへの道を歩むかどうかを検討しなければならないでしょう。
プロになると、アマチュアの試合は出れない事が殆どのようで、元よりアマチュアの試合だけ出たいという方はプロにならない事も検討してみた方がいいかもしれません。
プロになるメリット
①趣味レベルを超えた証(プロライセンス)を貰える
②プロの試合に出れてチャンピオンになれる可能性がある
③試合に出るのにお金がかからない
④ファイトマネー+αの収入が入る可能性がある
⑤スポーツ業界からの印象はそこそこ良い
プロになるデメリット
①アマチュアの試合に出られない
②自分の応援者・ファイトマネーは自分で集める(ジムによる)
③とにかく怪我が多い(主に重症の打撲以上)
④めちゃくちゃハードな割には、思ったほど収入も知名度も上がらない
⑤何をするにも、プロとしての責任が伴う
アマチュアとプロの強さの違い
ボクシングでは殆どあり得ない事ですが、キックボクシングではプロよりアマチュア選手が上手いor 強い(勝ってしまう)事もあります。
プロテストの基準が強さではなく、バランス重視なのでパンチ・キック・首相撲&フィジカルの全てが強いプロでなければ、弱点は必ずあります。
キックボクサーはパンチが下手という定説がありますが、その通りでキックばかり警戒しているプロ選手にパンチでガツガツやってたら勝っちゃったみたいなこともあるのです。
ただし、チャンピオンを目指しているプロにアマチュア選手が勝てる事はそうそうないと思います。
K-1選手とプロキックボクサーの違い
K-1とは、立ち技の異種格闘技の選手が集まって戦うイベントの事を言います。
ただし、試合ルールはキックボクシングに限りなく近いのでキックボクシング上がりの選手が殆どを占めていると思います。
イメージ的には、プロキックボクサーとして知名度(ランキング)が上がった選手がK-1の舞台に抜擢されることが多いようです。
また、K-1に出る方が知名度・収入ともに上がりやすいそうです。
しかしながら、K-1のルールは肘打ち・首相撲・膝蹴り・クリンチなどが著しく制限もしくは禁止されているので、どっちが強いかと言われると『舞台が違うから何とも言えない』という答えになってしまうと思います。
ルール的には、K-1ではボクサータイプの選手が優位なルールになっており、プロのキックボクシングではムエタイタイプの選手が優位なルールになっています。
この記事の筆者

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格闘技ジム経営者、元プロキックボクサー&プロボクサー、柔道整復師。
登録者4万人程のYOUTUBE格闘技チャンネル運営。格闘技についての知識や技術を「楽しく分かりやすく解説」
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