キックボクシングの前蹴りの打ち方、テクニックまとめ!

キックボクシングの前蹴りを練習する上で、打ち方のコツなど重要な事をまとめて書きたいと思います!

特に距離を取って戦うアウトボクサーにとっては、前蹴りは重要な蹴りになるので

キックボクシング(ムエタイ)を学ぶ上で参考になれば幸いです!

 

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前蹴りとは?

 

前蹴りは別名フロントキックとも呼ばれ、キックボクシングや特にムエタイでよく使われる蹴り技となっています。

 

特徴としては、ローキックやミドルキックと違い、喧嘩キックみたいにプッシュするという蹴り方になります。

 

喧嘩キックと違う大きなポイントは当てる足の部分が違うということ。

 

当てる場所は以下の図のように、足の中足骨の部分で蹴ります。

三日月蹴り風に蹴る方などは更に先端で蹴るようですが、キックボクシングやムエタイの前蹴りはプッシュ+強い打撃という目的を達成させるには広くて強い面でないといけないので、基本的には中足骨でしか蹴らないです。

 

最初は指を突き指する可能性が高いので、ホワイトテープで親指を巻いて保護することをオススメします!
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特に蹴り方に関しては、1で足を上げて2で股関節からしっかり足を伸ばす動きで行います。

 

空手系の選手は最初から足を伸ばしてサイドキック気味に蹴る人がいますが、そっちの方が速く当たることもありますが、体幹・パワー・その後の強い動きなどを考えるとしっかり足を曲げて引き上げてから、足を伸ばす方が最終的には強くなると個人的には思っています。

 

強い前蹴りとはどんなものかを動画で見てみましょう。

 

相手の身体の当てる場所はメジャーな順に

 

1.腹の下

2.前足

3.顏

になります。

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前蹴りを打つメリット

 

前蹴りを打つメリットは、大きくわけて3つあると思います。

 

1つ目:距離を保つ(防御)

前蹴りは自分と相手との間に瞬時に突っ張り棒を置く事ができるイメージで、攻撃・進行を遮断できます。

 

打撃の意味合いもあるので、相手の攻撃を遮りつつ攻撃を当てるというヒットアンドアウェイ戦法ができます。

 

攻撃をストップさせられると、その攻撃に対しての自信がなくなったり、打つ手がなくなり=結果的に手が止まる事にもなりやすいです。

 

前蹴りが上手い選手相手に前ステップをするのですら、かなりの勇気とメンタルを必要とされるのでオフェンスの動きを制限させることのできる蹴りとなります。

 

また、メンタルだけでなく体力も削られます。

 

オフェンスに行くためにエネルギーを使い、遮られて態勢を崩された時に立て直しにもエネルギーを使ってしまうのです。

 

慣れてくると 前蹴り→ブロッキング or プッシュ or 組み技 を繰り返すだけで、とりあえずは殆どの攻撃は凌げる(倒されはしない)のでキックボクシングの防御力を上げたい場合は、前蹴りは必須テクニックともいえるでしょう。

 

2つ目:ダメージを与える

前蹴りは地味な技に見えますが、実際に食らうと分かると思いますがメチャクチャ痛いです。(前蹴りで倒れた事は誰でも1度はあるはず)

 

そして腹に受けた際にも、ボディブローを超えるくらいの威力が出ます。

 

ボディも長く喰らうと耐えられないくらいのダメージが残ります。

 

前足を壊す前蹴りも地味ながらジワジワと四頭筋を破壊していきます。

 

自分も前足を破壊されて全治3ヵ月以上の打撲になったこともあるので、馬鹿にはできないダメージです。

 

なので、ジワジワとしっかりとしたダメージを与えられるのが前蹴りです。

 

3つ目:倒す(転倒・ノックアウト狙い)

 

前蹴りで内臓が破裂したという話も聞くので、特に奥足の前蹴りなんかはしっかり決まれば一撃必殺です。

 

また、カウンターになりやすいので、みぞおちに入ってしまったらダウン必至です。

 

しっかり入ったバックスピンキックは100%耐えられないと自分は思っていて、それと同等の威力が出せるのが奥足の前蹴りです。

 

また、腹でなくても顔に前蹴りが上手く決まれば骨折や脳震盪は起こせる威力があります。

 

ハイキックなどと違って回転がなく(面が狭い)、下から来るので顏への前蹴りは避けにくく、プロでも上手い人の上段前蹴りは見切れないので必殺技になりうるのです。

 

前蹴りで使う筋肉

前蹴りで使う筋肉の殆どは股関節の筋肉です。

 

押し込みの力こそ、四頭筋や脹脛の筋肉を使いますが、足を上げてから空中で固定させるところまで全て股関節なので、股関節筋は非常に重要です。

 

また、股関節が硬いと更に股関節に負担がかかるので柔軟は必須です。

 

蹴り方次第では、多少股関節の負担を軽減できますが、上半身の柔軟性が大事になってくるので、いずれにせよ柔軟性が求められる蹴りになります。

 

また、身体のバランスをとる為の体幹筋も使うと同時に筋肉を使う才能・センス(バランス感覚)が求められます。

 

 

前蹴りの種類と対処法

 

前蹴りは蹴り方・蹴る目的も多種多様で強い攻撃ですが、対処法も色々あります。

 

細かい攻防についてのやり方は動画でしっかりと説明していて、反復して練習できるようにしているのでご覧いただけたらとおもいます。

 

前蹴りの基本 PART1

 

前蹴りの基本 PART2

 

前蹴りの練習方法

 

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前蹴りの練習方法ですが

 

①シャドーボクシング

冒頭でも書いたように1で足を上げる、2で伸ばすという動きをゆっくりとハッキリ明確に分けてできるようにする。

 

・鏡で見て、キレのある蹴りを出せるように

・伸ばした足が軸足と90度くらいになるように

・蹴り中の姿勢が後傾過ぎない

・両方の足で前方の真ん中へ打てるように

・上のガードも下げないように

・リラックスしてできるだけ頻発して打てるように

 

などなど。課題を持ってやりましょう。理想の動きとしてはブアカーオ選手のシャドーの動画を見るといいでしょう。

 

ジム内を回りながら、動きながらの前蹴りシャドーがベスト!

 

②サンドバッグ

サンドバッグでは自分のヘソ以上の場所に目標を設定して、そこに毎回当てられるように。

 

最速かつ最短で、蹴った後も自分が押されないようにする。

 

軸足に負担がかからないように蹴り足だけで完結できる蹴りがベスト。

 

自分が押されるなら、軸足の置き場所を考えてみましょう。

 

サンドバッグの距離が近くても蹴れるようになれば一流です!

 

③対人

対人では、まずは相手に立っていてもらい、足の中足部分を相手の腹へ置けるように。

 

大事な事は押す<置くです。

 

置ける人は押す事もできますが、押すだけの人は置けないので応用が利きません。

 

威力を高めなくていいので、上から丁寧に且つ速く相手の腹へ足の裏をつける。

 

慣れてきたら、相手に動いてもらい、前ステップに合わせて足を置く練習を。

 

最終的にはどの位置にいても足を置く練習(ステップを使って)、お互いに前蹴りだけでヒットアンドアウェイの練習(自分だけが当てられるように)

 

前蹴りはマススパーリングなどで練習するより、受け返しの方が成長できるとおもいますので是非組手のような感覚の練習をやってみてください!

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

キックボクシング・ムエタイをやる上で役立てていただけたら幸いです!

この記事の筆者

土屋 和義
土屋 和義
格闘技ジム経営者、元プロキックボクサー&プロボクサー、柔道整復師。
登録者4万人程のYOUTUBE格闘技チャンネル運営。格闘技についての知識や技術を「楽しく分かりやすく解説」