キックボクシングのスパーリングのコツ、上達する為のポイント!

キックボクシングのスパーリングのコツについて、まとめてみました。

 

スマイルキック代表の土屋です。

試合に出たくなくても、スパーリングで上手く立ち回りたいって人は多いんじゃないかと思います。

しかし、勝負事には上には上がいるもので、スパーリングで伸び悩んだ経験は誰でもあると思います

そういう時こそ、原点に戻り、基礎技術を固めていくのも有効な手段だと思います。

また、スパーリングは技術も然ることながら、状況における考え方も非常に大切な要素になってきます。

今回は、キックボクシングのスパーリングで上手く立ち回る、上達するコツをご紹介します。

 

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相手の実力を見極めて行動する

スパーリングは試合とは違い、あくまで練習ですので勝ち負けが目的ではありません

なので、勝つためにアツくなって闇雲にスパーリングしては、怪我が増えるだけで中々上手くならなかったりします。

相手の実力に応じて、冷静に取る行動を変えることがスパーリング上達のコツになります。

格上の場合

普通にスパーリングしていると攻撃をもらうことが多く、勝負にならないまま、怪我することが多いと思います

いっその事、ガード意識を高めてディフェンスの練習と割り切ってしまった方が、割と安全に長く戦っていられます。

自分より上手い人の攻撃を捌くことができてくれば、攻撃のチャンスも増えるので、結果的にオフェンスも上手くなると思います。

その為には、いつもよりも距離をとって、足を使って追い込まれないようにしてみるといいでしょう。

 

また、強い相手にどんな新しい戦法をとっても通用しにくく、ラッキーパンチの練習にしかなりません。

できるだけ得意な動きで通用するかどうかを試すのが、自分のスタイルを強めるコツです。

 

同格の場合

いつものスタイルで、のびのびとスパーリングができます。

ディフェンスを意識しつつ、手数や有効打で優位に終われるように心がけるといいと思います。

 

スパーリングに臨む際に、現在の課題を1つ2つ意識しておき、スパーリング中に何度来るか分からないタイミングに合わせられるようにしておくといいでしょう。

例えば

 

「相手の右ストレートを避けて、すぐに右ストレートを返す」

 

という課題を持っていたとしたら、相手が右ストレートを打つタイミングをじっと待ったり、右ストレートを誘うような動きをしてみるのです。

しかし、同じ行動を取っていたら相手も警戒心を高めます。

それでも、通用するか試してみるのもいいですし、後半にやるのも良し。

とにかく1回のスパーリング中に良いクオリティで課題のシーンをどれだけこなせるかが、成長に大きく関わってきます。

 

格下の場合

何も考えずに戦うと、自分もいつもと同じ行動をとって普通に優位になるので、「格下だと練習にならない」という方も多いようです。

しかし自分が強くなるにつれて、格下とのスパーリングも増えてきます。

その時間を有効に使えるかどうかが更なる成長へのポイントだと思います。

 

手加減しつつ、得意なコンビネーションを素早くまとめる練習や、練習中の技などを的確に当てられるように練習するような技術の応用の時間にするといいと思います。

 

オフェンスでは簡単に圧倒できるけど、ディフェンスになると打撃を結構もらってしまう

ディフェンスでは簡単に捌けるのに、オフェンスでは攻撃が当たりにくい

 

という人はバランスが悪くなっているので、自分が優位になるように動くよりはプライドをしてて、弱点を補強することに専念するといいと思います。

 

打撃に緩急をつける

スパーリングデビューしたての頃は、力んで全ての打撃を全力で振りぬく癖があります。

しかし、相手も警戒心を強めるので、当たりません

そして身体の振りも大きくなる為、隙が大きく生まれやすいです。

 

牽制(触角)を使う

主に前手を巧みに使うことで、相手の反応をみることを牽制といいます。

触角とは虫の頭についてるツノですが、ムエタイスタイルでは前手を触角のように、曲げたり伸ばしたりを繰り返して相手の情報を的確に読むことができるため、前手を触角と呼ぶことがあります。

 

徐々に近づきながら前手を触角のように軽くチョンチョン動かすことで、相手は何らかの行動を起こします。

その距離と相手の身体の動きのパターンを把握しながら、いけると思ったときにだけ強い打撃を打つのです。

 

触角とは言いませんが、前足を速く上げたり下げたりすることで「キックするぞ」という牽制ができます。

 

捨てパンチを覚える

捨てパンチとは、当てないパンチ・触るだけのパンチのことです。

これも触角と同じで距離感を把握しながら、フィニッシュブロー(決めるパンチ)を当てるためには必要です。

連続で攻撃していると見栄えはいいですが、全部の攻撃に力が入っているとは限らず、当てるポイントもずれてしまっていたりします。

また、一番効くパンチは予想していないタイミングのパンチだったりします。

なので、マシンガンを持つよりもバズーカ砲を1発当てるという意識で細かい捨てパンチを散らすことが有効です。

 

違った視点で考えれば、相手の目線をパンチで隠すことができれば、その瞬間は相手は真正面は見えていません。

相手の視界を奪って、死角を作るうえでも捨てパンチを習得できるといいでしょう。

 

キックボクシングルールでは、相手の顔にグローブを押し付けたままでもOKなので、上手い選手は目線をずっと封じつつ死角からハイキックを打つなどのテクニックを見せています。

 

フェイント

攻撃をするという動作で相手をガードさせられたら、フェイント成功です。

実際には、膝を上げるだけでも蹴りを警戒せざるを得なくなるので、そのまま距離を詰めてパンチに移行することができます。

ムエタイスタイルに慣れたばかりの方はパンチをするタイミングが計れないと思うので、フェイントしながら前ステップを反復練習するだけでパンチが機能するようになります。

また、パンチをすかしてバックハンドブロー、後ろ蹴りなども代表的なフェイントです。

キックボクシングでは技の選択肢が広い分、フェイントはかなり有効ですが、フェイント中は隙があるので注意しておきましょう。

 

相手の構えに応じて、戦法・意識を変える

相手の構えによって、若干ですが有効となる行動が変わってきます。

キックボクシングでは、構えの特徴を知ってるかどうかで戦況が違ってきますので対策しておくのも、スパーリングでのコツになります。

オーソドックススタイル

いわゆる右利きの人の一般的な構えで、左足が前にきていて、右半身が開いた状態です。

一番多くスパーリングする構えだと思います。

左足が前なので右のローキックが決まりやすいので、キックボクサーたるもの何も考えずともオーソドックス相手には、右のローキックを当てられることがまず重要です。

続いて、右半身が開いているので相手の右の面に対しては表面積的

に、打撃が当たりやすくなっています。

つまり、ジャブや左フック、左ミドルといった左の打撃が有効になってきますので、左回りで相手の右の半身を突けるように狙っていきましょう。

特にジャブよりリーチの長い左ミドルをしっかり相手の右半身に当てる事ができれば、相手は状況的に反撃がしづらい為、とてもアドバンテージがとれます。

逆に左ミドルを蹴られる機会も多いので、早く反撃できるように反復練習するといいでしょう。

 

サウスポースタイル

右足が前になった左利きの方の構えです。

オーソドックスの方はスパーリングする機会が少ないにも関わらず、サウスポー側はオーソドックス対策ができていることが多いので、苦戦することが多いです。

サウスポーでは、右の触角からの左ストレートや左の蹴りを主体とするムエタイスタイルが強く、右利きの人がサウスポーに移行するケースも珍しくありません。

対策としては、サウスポーは左半身が開いているので、こちらは右ストレート、右フック、右ミドルを打っていくと有効です。

特に右ストレートから打撃を組み立てる事で、バランスが崩しやすくなります。

オーソドックスの右ミドルは深く蹴りこむと隙ができやすいので、上手く蹴れる自信がない方は封印しておきましょう。

もしくは、捨てるキックとして速さを意識して散らしておくと警戒してくれるので有効だったりします。

 

また、右足が前に来ているので、左のローキックも有効です。

基本的な流れとしては、左回りで相手の左の攻撃を流しつつ、左ローや右ストレートを当てていければ第一段階としてはクリアでしょう。

 

相手のファイトスタイルに応じて、戦法・意識を変える

格闘ゲームが好きな人には分かりやすい表現ですが、戦い方によって差がでてきます。

スパーリングにおいて、最も見極めていく必要がある部分だと思っています。

コツをつかむと、どんなスタイルでも対応できる自分なりの無敵の型が出来上がると思います。

ボクシングスタイル

パンチ主体の型です。

やや前傾姿勢で、パンチばかり打ってくるタイプです。

K-1の舞台に現役ボクサーやプロレスラーが引っ張られてこられた時に、キックの攻防ができないがためにこのような型になりました。

対策としては、K-1を見ていた方はご存知のように、下がりながら蹴りの間合いでひたすら蹴る事で有効に戦う事ができます。

ボクシングスタイルは距離を詰めた時が強いので、距離が詰まってきたらクリンチのごとく密着してしまったり、突き放したりできるといいと思います。

 

ムエタイスタイル

アップライトな構えで、上肢で相手を捌きながら鋭い蹴りを繰り出すスタイルです。

パンチと蹴りの割合は人によって違いますが、基本的には蹴りを出すことに気持ちを注いでいることが多いです。

また、触角で行動を誘発させて動くような待ち・カウンタースタイルも得意なスタイルです。

 

対策としては、半端な距離でのパンチや蹴りを捌かれて倍返しされることが多いので、しっかり詰めてパンチで攻めること。

ムエタイスタイルに多いパーリングばかりでブロッキングをしない人は詰められた時にパンチに弱いことが多いす。

詰め方は、相手が待っているときに詰めると前蹴りやミドルで反撃にあうので、相手の蹴りを一旦受け止めてすぐに詰めてパンチを仕掛けるのがコツです。

 

変則スタイル

スイッチ(構えを変える動き)を多用したり、テコンドーの構えやフリッカースタイルになったりするスタイルです。

殆どがカウンターに力を注いでいます

でなくとも、かなりオフェンスを意識した構えです。

特にバックハンドブローやバックキックなどは1発でも食らったら倒れてしまうくらいの威力がありますので、技術的に上回ってる方でも要注意です。

 

対策としては、半身が強い構えになった場合、ローキックを打ち放題なので、遠い距離からローキックを打つことです。

また、サイドキックや回転技は常に回りながら戦うことで、軸をずらし打ちにくくさせるといいでしょう。

攻め込むときも、相手の正面からはステップインしないようにすると戦いやすくなります。

 

ただし、カウンターを1度しのいでしまえば、ディフェンスに関しては疎かな部分が多いので、緩急つけて一気に攻めるといいと思います。

 

 

 

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いかがでしたでしょうか?

少しでも、マンネリしたキックボクシングのスパーリングから脱却するヒントになったのであれば幸いです。

 

当ジムスマイルキックでは、ガチで殴り合うだけのスパーリングを撤廃し、誰もが同じように上達できるように、スパーリングのコツを丁寧かつ理論的に技術を指導していく方針です。

試合に出たくないけど、臨場感のある戦いを経験したい方の期待に添えられるよう努力して参ります。

この記事の筆者

土屋 和義
土屋 和義
格闘技ジム経営者、元プロキックボクサー&プロボクサー、柔道整復師。
登録者4万人程のYOUTUBE格闘技チャンネル運営。格闘技についての知識や技術を「楽しく分かりやすく解説」