キックボクシングのステップ練習の方法を解説します!

キックボクシングのステップとは、自分にとって都合の良い距離感を作る事に直結し、オフェンス・ディフェンスともに最も大事になります。   格闘家で強い人の一番の特徴はステップワークが上手いことです。故に、ステップを極めて強くならないわけがありません。   スパーリングや試合で有利に立ち回りたい人、勝ちたい人は是非とも正しいステップの練習方法を身につけて、打たせずに打つスタイルを確立しましょう!  

 

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キックボクシングの正しいフォームを身につけよう

  ステップを練習する前に大事になってくるのが、身体のバランスを考えた正しいファームになります。   何故かというとフォームが前傾過ぎたり、後傾過ぎたり、打撃を打ちにくくしている場合はステップが踏みづらくなってしまうからです。   また、一概にフォームといっても色んなフォームがあって、この記事では大きく3つに分類して紹介していきます。  

パンチと蹴りをバランス良く使える、一般的なキックボクサーの基本スタイル

キックボクシングの典型的なフォームの特徴は   ①前足がを向いている ②前後の足幅が広すぎない ③手の高さは鼻付近 ④少しアップライトな姿勢   特に大事なのが前足がまっすぐ前を向くという点で、パンチに特化した場合だと内側を向き、蹴りに特化すると外側に向くのですが、両方バランスをとって打つために中間位にします。   また、パンチと蹴りを受け切るために手は前に置き、蹴りをすぐに打つために姿勢を良くするのも特徴的です。     キックボクシングの構えについては、こちらの動画をご覧ください。 https://youtu.be/HmpxBKP7TBw    

素早いステップをより踏みやすく、パンチに特化したボクサースタイル

ボクシングの典型的なフォームの特徴は   ①前足が内側を向いている ②前後の足幅が広くとる ③手の高さは顎の高さ ④少し重心を落とした姿勢   ボクシングの場合は、蹴りを使わないので屈んだ姿勢で、バランスをとりやすいように足を開き、膝を内側に絞めこむように構えます。   コチラでボクシングのシャドーボクシングが見れますので、構えの参考にしてみてください。 https://youtu.be/63DpZ9TP8CA   身体ごと動きながら、威力のあるパンチを量産する為、脇を締めて腕を縮めておく選手が多いです。   また、ボクシングをやっている人は安価なボクシング用のシューズを買う事をオススメします!! コチラのバタフライのシューズは、私が日本でコーチングのトップに輝いたA級ボクサーにお勧めされて買いました。そして、半年でプロライセンスを取得いたしました。 ※最初はガッチガチのシューズを買う予定のない人はお勧めです

ステップを最小限に抑えて、静止からの対応力を高くしたムエタイスタイル

ムエタイの典型的なフォームの特徴は   ①前足が前 or 外側を向いている ②前後の足幅が狭い ③手の高さは額の高さ ④少しかなりアップライトな姿勢   ムエタイは、両腕でパンチや相手の進行を妨げて、蹴りで返すパターンが主流ですので、手をしっかり上げて、すぐに蹴れるようにスタンスが狭いのが特徴です。   首相撲があるので相手の足の外側を取りたいので、前足は外を向く事が多いです。  

キックボクシングにおけるステップの主な役割について

冒頭で軽く説明しましたが、キックボクシングにおいてステップの大きな役割としては、相手と適切な距離で戦い続けることです。   この適切な距離というのは、自分だけが攻撃を当てられて相手の攻撃は当たらない状態で戦える距離の事を指します。   現実的には、そんなことをするのは不可能に近いので、実際には相手の攻撃を最小限に抑えながら、自分の攻撃を最大限に活かせる距離です。   故に、その相手との距離をキープ(維持)するのが理想のステップになります。  

オフェンスにおけるステップ

  実際に、キックボクシングジムでスパーリングや試合をしたことがある方なら分かると思いますが、相手が動いているとサンドバッグ打ち・ミット打ちのように綺麗に強くコンビネーションを当てることが難しくなります。   何故そうなるかというと、ステップを適切に踏めていないので、動いた後でフォームや動きが通常よりも崩れてしまっている=上半身と下半身が連動できていないということなのです。   もし、相手が止まっていてくれたなら、スローで動いた後に綺麗に攻撃を当てる事が出来ると思います。   その距離を詰めて体勢を整える動きを高速でやる技術がオフェンスにおけるステップになります。  

ディフェンスにおけるステップ

  相手に攻め込まれたときに、動かなければ相手が一番良い状況で攻撃を当てられることになります。   逆に、1cmでも動いたならば、受けるダメージを減らしたり、相手の攻撃のリズムを作らせないことが可能になるので、守る際も動くことは大事になってきます。   特にキックボクシングではパンチ・蹴り・首相撲の3つのオフェンスがあり、逃げ間違うと一気に相手のペースになって負ける事も多々ある競技なのでディフェンスのステップはかなり重要といえます。   ちなみに初心者は、素足でステップするので 親指の皮がすぐ剥けてしまって 次の練習に支障をきたすのでホワイトテープで親指を巻いて保護することをオススメします! 私は格闘技10年以上やっていますが、ニチバンの布ホワイトテープは必須です!!!!ボディビルでいうプロテインくらい必須です。 ※拳や手首の保護にも使えて、止血にも使えるので超便利です

ステップのやり方

キックボクシングにおける定番のステップは大きく分けて2つあります。   この2つを練習して巧みに使えることで、ステップに関して問題点は殆ど無くなるでしょう。  

前後のステップについて

いわゆる、前(フロント)ステップ・バックステップの事を指します。   前後のステップは、全ステップの7~8割を占めているといっても過言ではない比率で使うステップなので、一番練習した方が良いステップになります。   中間距離においてプロとアマチュアの選手の実力の明確な違いが、この前後のステップの質だと言えるでしょう。   前ステップのやり方ですが   ①前足に出す ②後ろ足を そのままの形で 摺り足でに持ってくる ③重心・構えが全く変わっていない状態になっていたら成功   注意点として、前に動く勢いで重心が前になったり、身体が前傾にならないように!また、足のスタンス(足幅)が狭くなったり広くならないように!   ※前ステップした後で、後ろ足が伸び切っていたら失敗です。     バックステップのやり方ですが   ①後ろ足後ろに出す ②前足を そのままの形で 摺り足で後ろに持ってくる ③重心・構えが全く変わっていない状態になっていたら成功   注意点として、後ろに動く勢いで重心が後ろになったり、身体が後傾にならないように!また、足のスタンス(足幅)が狭くなったり広くならないように!   ※バックステップした後で、前足が伸び切っていたら失敗です。     前後のステップについては、こちらの動画をご覧ください。 https://youtu.be/OACK8OwBBhM   この前後ステップができるようになれば、こんな攻め方ができるようになります! https://youtube.com/shorts/3b1azgrmI7E?feature=share  

サイドステップについて

横に回るステップの事を言います。   サイドステップに関しては、相対的な距離の比較としては、バックステップより安全圏に逃げれるわけではないので 基本的に他のステップと組み合わせる事で多彩に距離をコントロールする事が目的として使います。   また、前ステップと組み合わせる事で相手を逃がさずに追い詰めてプレッシャーをかけたり、サイドに強い攻撃を当てる事もできます。   サイドステップのやり方ですが   ①動きたい方の足を外側に出す ②反対の足を摺り足で引き寄せる ③重心・構えが全く変わっていない状態になっていたら成功     サイドステップについては、こちらの動画をご覧ください。 https://youtu.be/_WOCMdiE_JY  

リズムを取ると更にステップがやりやすい

キックボクシングはボクシングほど足を使わない人が多いので、リズムとステップを混合しがちだったり、リズムを全く使わない人がいます。   しかしながら、プロの方を見ると身体が小刻みに揺れているように 、ステップを極めている人達は必ずと言ってもいいほどリズムを取っているのです。   例えば、全力疾走や幅跳び(ジャンプ)を想像してもらえると分かりやすいと思いますが、何か大きい動作には助走した方が精神的にも肉体的にも動きやすいのです。   キックボクシングのリズムで自分がお勧めするリズムを2種類ご紹介します。     文章では説明しにくいので、リズムについては動画を参照ください。 https://youtu.be/HPOfulCzmBY  

アウトボクシング型のリズム

前後に小刻みにステップするやり方です。   主にインファイタースタイルより、アウトボクシング寄りの戦い方の選手が使うステップになります。   このステップはバックステップを優位に使えるステップなので、いつでも後ろに下がれるようになるのでオススメです。   その代わり、一回一回下がるステップなので追いかけながら戦うのが少し難しいので練習が必要です。  

ムエタイ型のリズム

その場で歩くように上下するリズムです。   メキシカンボクサーのリズムと少し似ていて、ガッチリと体勢を整えて相手の攻めを受け止めるリズムです。   その場での対応に強く、引かないスタイル=インファイターにオススメです。   足を前後しないので、カウンターや追い詰める時にやりやすいですが、慣れるまでは俊敏な動きはしにくいです。       どのリズムも慣れるまでは、フォームやステップと連動させるのが難しいので、要練習です!!   また、慣れてきたら上下のリズムと前後のリズムを組み合わせてオリジナルのリズムを作ってみてください!!   練習の前にはバンテージを巻くことをオススメしています。

 

因みに私がお勧めしているのはアディダスのバンテージです。

マジックテープが非常に強く、生地の素材も良く、他のメーカーのものと比較して巻き終わった時のヤル気の出方が全然違います。

 

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コチラは4.5m ※パンチ力がかなりついてきた人、プロ向け

この記事の筆者

土屋 和義
土屋 和義
格闘技ジム経営者、元プロキックボクサー&プロボクサー、柔道整復師。
登録者4万人程のYOUTUBE格闘技チャンネル運営。格闘技についての知識や技術を「楽しく分かりやすく解説」