瞑想がもたらす安らぎと解放 - その1:現代人の反芻思考

この記事は『瞑想について』かなり深く書いた記事になります。

 

『瞑想』

 

こう聞くと、みなさんはどんなイメージが湧いてきますか?

 

「喋っちゃダメ、動いちゃダメっていうのは…苦行」

「時間の無駄。その時間を他のことに使いたい…」

「やると何か良い効果があるらしい?」

「アニメやゲームでは瞑想をやると減った体力が回復するから良さそうではある」

 

と、世間の見方はこんな感じでしょう。

 

中には瞑想について「怪しい」「なにそれ美味しいの?」という不気味なイメージを抱く人もいると思いますが・・・

 

 

瞑想は『マインドフルネス』とも呼ばれ

 

その有用性が認められ一部のビジネス界隈でも取り入れられるようになってきました。

 

 

冒頭でも話しましたが、この記事では瞑想とは何かを…わかりやすく紹介した記事となります。

 

今回はパート1として瞑想の全体像瞑想で解決ができる現代人の反芻思考をテーマに解説していきます。

 
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はじめに

 

現代社会に生きる私たちの日常・生活環境は

お金のこと、健康のこと、人間関係のこと、仕事や勉学のこと、家庭のこと、将来のこと、時間のこと・・・

 

何かにつけて、何をするにも

常に心配や不安、後悔、苛立ち、そして恐怖と隣り合わせで 頭の中はごちゃごちゃな状態 になりやすくなっています。

 

 

それに加えて最近ではSNSやネットが発展したことで

知る必要もなかった情報や、顔も名前も知らない人達の声にたくさん触れることになっています。

 

つまり、ストレスが満載=精神に余裕がない状態となっています。

 

TAKA
TAKA
あー、なんかわかります。悪質な投稿とか変な事件の話を見るのも疲れますけど
「今日はどこそこで飲んでます、ウェーイ!」みたいな投稿も溢れていると、騒音に感じたりするんですよね(汗)
そもそもが情報過多・過密状態になっているんです。まあ頭が休まらないものです。
土屋
土屋

 

 

このように、特に都会に住む人であれば普通に生きているだけでも

周囲の喧騒によってストレスを感じてしまいますし(その最たる例が満員電車)

 

都会であってもなくても、先に述べたような

お金、人間関係、仕事、病気などに付随した数多くの悩み が原因で

 

私たちの心は常によからぬ波風が起きているような状態が続いており

静けさが訪れる瞬間というものがありません。

 

 

そこで

このような状態から脱却し、『心の平穏』『解放感』を手に入れるためのツールとして瞑想が大いに役立つのです。

 

現代人を苦しめる反芻思考とは?

 

瞑想について解説する前段階として

私たちの精神にどんな状態が起きているかを押さえておきましょう。

 

日常生活において、過去の出来事や未来の不安や恐怖について繰り返し考えてしまうことは誰にでもあると思います。

これを「反芻思考(はんすうしこう)」と呼びます。

 

反芻思考を更にロジカルに知りたい方は 以下の本がお勧めです。

海外でもAmazonでもベストセラーになった自己啓発本。

刺さる人は価値観が変わり、負のループから抜け出せる人も多いです。

 

反芻思考とは、ある出来事や考えが頭から離れず、ぐるぐるとマイナスな方向に何度も繰り返し考えてしまう状態のことを指していて

 

例えば

 

「もし失敗したらどうしよう」

「ああ失敗した。私の人生はもう先が真っ暗だ」

「なぜあの時あんなことを言ってしまったのだろう」

「あの出来事を思い出すとイライラが収まらない」

 

といった考えが延々と頭の中を巡ることが該当します。

 

 

こうした思考は、一見すると問題の解決に役立つように思えますが

実際にはストレスや不安を増大させ、安らぎや解放といった状態から離れ、精神的な負担を大きくしてしまうことが多いのです。

TAKA
TAKA
なるほど、改善や解決に向かう考えでしたら良いのですが

そういう悪い思考が浮かぶ時というのは、どうしようもないパターンが多そうですね…

そうですね。それに日本人には責任感の強い人が多いこともあって

あれこれと問題を抱え込んでしまい、それがストレス・苦悩となっていくのです。

土屋
土屋

 

なぜ反芻思考は現代人に多いのか?

 

現代社会では、情報の流れが非常に速く、人々は常に多くの情報にさらされています。

 

スマートフォンの通知、SNSの情報、仕事のメール、家族や友人とのやり取り、世の中で起きている事件や事故など・・・

さまざまな刺激が絶えず私たちの意識に入り込んできます。

 

 

もちろん私たち人間がより良く生き抜くため、社会の中で円滑に暮らしていくためには、これらは便利で必要なものだという側面はあるのですが

こうした環境に浸かり切っていると

 

私たちの脳は過剰に働き、休む間もなく過去の失敗や未来の不安について繰り返し考え続ける原因となっていきます。

 

インフルエンサーの勉強をしている私は分かりますが
SNSでも『不安を煽る』ほどバズるので、ネガティブな
情報によって反芻思考は更に起きてしまうでしょう。
土屋
土屋

 

また、現代人はストレスを感じる機会が多く、仕事や人間関係の悩み、経済的なプレッシャーなど、常に何らかの課題を抱えています。

こうしたストレスの積み重ねが、反芻思考を引き起こす大きな要因となっているのです。

 

TAKA
TAKA
個性・多様性が評価されるのは有難いですが
逆に正解が分かりにくくなったような…
ハラスメントやマナーなど単に仕事ができるだけでは
厳しい社会になりましたね!
土屋
土屋

 

「時間がない」「お金がない」「健康ではない」「幸せではない」

といった、ネガティブな思考がそのまま口癖のようになっている人は、皆さんの周りにも少なからずいるかもしれません。

 

よく『潜在意識の書き換えをしよう』といった文言を見かけることがありますが

 

この潜在意識とは

まさにこういった日常の中で反射・反応で湧いて出てくる口癖や考え方などが積み重なっていくことで形成されていきます。

 

 

そして

足りない、少ない、減っていく、無くなる、奪われる・・・

 

こういった想念が自然と湧いて出てくる人ほど、心にたくさんの足枷がついている状態で

当然、安心感や解放感から遠ざかっており、瞑想とは真逆の方向となります。

 

TAKA
TAKA
「欲しいものはありますか?」と聞くと大体の人が「お金が欲しい、時間が欲しい」と答えますね。
全員がそうと言うわけではないのですが

人間の脳的に、どうしても恐怖や不安の方向に意識がいってしまうものですから、宿命みたいなところがあると思います。

土屋
土屋

 

反芻思考がもたらす悪影響

 

反芻思考は、精神的な健康にさまざまな悪影響を及ぼします。

特に以下のような問題を引き起こすことが多いです。

 

ストレスの増加

考えれば考えるほど、不安や緊張が増し、心が落ち着かなくなる。

心に余裕がない状態なので、些細なことでもイライラするようになる。肉体的な不調も増える。

 

睡眠の質の低下

就寝前に考え事が止まらず、脳が覚醒したまま眠れなくなることがある。

眠れないと心身の回復がなされず、翌日の生活に支障をきたす。

 

集中力の低下

仕事や勉強中に過去の失敗や未来の不安が頭をよぎり、目の前の作業に集中できなくなる。

仕事や勉強ができないと自己嫌悪にも繋がりかねない。

 

うつの悪化

ネガティブな思考が続くことで、気分が落ち込み、うつ傾向への加速がつきやすい。

自己否定することが増えると共に、人生を楽しく生きるための気力が減退していく。

 

 

このように、反芻思考が習慣化すると、日常生活の質が大きく低下してしまいます。

 

TAKA
TAKA
反芻思考とは再生・上書き保存・増幅する作用があると聞きました。

ですから、いつのどんな物事でも心の傷として甦るようです。

過ぎ去った昔のことであろうと、まだ起きていない未来のことであろうと

脳にとってはお構いなしなんですよ。そこに感情も乗っかることで、よりそのエネルギーは強くなるのです。

土屋
土屋
TAKA
TAKA
脳自体はハイスペックなのですが、そのスペックに私たちが振り回されているから
負のループから抜け出せないわけなんですね。

 

反芻思考を減らすための方法

 

では、どのようにすれば反芻思考を減らし、心を穏やかに保つことができるのでしょうか?

 

1. 瞑想を取り入れる

瞑想は、心を現在・・・『いま、ここ』に集中させ、思考や感情の暴走を抑える効果があります。

瞑想については、本記事の続編にあたる「その2」「その3」で詳しく触れていきますが、簡単にまとめると以下の通りです。

 

現在に意識を向ける

過去や未来ではなく、「今、この瞬間」に集中する。

 

身体や呼吸に意識を向ける

目を閉じて、ゆっくりと身体の感覚や呼吸に集中する。

 

思考を客観視(メタ認知)する

浮かんでくる考えを否定せず客観視する。

 

あるがままを受け入れ、中立的な第三者視点から、自身の思考の動きを認識・観察する。

 

瞑想を日常の習慣にすることで、反芻思考の暴走に巻き込まれることが減り、感情のコントロールもしやすくなります。

 

身体が固くて座位の保持が難しい方は三角クッションが良いでしょう。

無理に股関節や背骨を傷めずにリラックスができますよ。

 

2. 書き出す習慣をつける

頭の中で考え続けるのではなく、思考を紙に書き出すことで客観視に繋がります。

 

その結果、心の整理がしやすくなります。

 

 

思考や感情を紙に書く

いま現在感じている不安や悩みを自由に書き出す。

TAKA
TAKA
「こんな酷いことを思うような自分は人間失格だ」と、自身の心の声を否定したり抑制しないのがコツ。

 

具体的な解決策を考える

書き出した内容を分析し、どのように対処できるかを考える。

 

自分に対処できるものと対処できないものに分類し、対処できないものに関してはどうこうしようと思わないこと。

TAKA
TAKA
自分にはどうしようもない問題と向き合うことはあっても、被害者的な思考に囚われないようにしよう。

 

時々振り返る

過去に書いた内容を見返し、自分の成長を確認する。

微々たる変化であっても過程を楽しみ、結果を得ることや成長を焦らないこと。

他人との比較や優劣、損得で物事を考えることを
やめるのも重要です。
土屋
土屋

 

3. 適度な運動をする

運動は、ストレスを軽減し、気分をリフレッシュさせる効果があります。

特に、ウォーキングやヨガなどの軽い運動は、心を落ち着かせるのに効果的です。

 

ウォーキング

社会の喧騒から離れ、自然の中を歩くことで、気分転換になる。

鳥や花、風など、自然のものに意識をボーっと向けることで、心の余裕が生まれるようになる。

 

ストレッチやヨガ

体を伸ばしながら深呼吸することで、リラックスできる。

ゆっくりと心身を整えながら動いていく太極拳は健康効果もあり。

 

ランニングや筋トレ

適度な負荷をかけることで、ストレス解消につながる。

「悩み事があるなら、その時間を筋トレに費やそう!」くらいのノリでいると、気持ちが塞ぎ込むことが減る。

 

このような運動を習慣にすることで、脳内のストレスホルモンを減らし、反芻思考を減らすことができます。

 

まとめ

反芻思考は、現代社会に生きる私たちが直面しやすい問題の一つです。

 

そこで、瞑想や紙への書き出し、運動などを取り入れることで

思考のループを断ち切り、心を穏やかに保つことができます。

 

 

では次のパートでは、瞑想を実践するにあたっての「心構え」を解説していきます。

この記事の筆者

土屋 和義
土屋 和義
格闘技ジム経営者、元プロキックボクサー&プロボクサー、柔道整復師。
登録者45000人程のYOUTUBE格闘技チャンネル運営。格闘技についての知識や技術を「楽しく分かりやすく解説」