ボディコンバットとキックボクシングの違い、上手くなる為のコツは?

ボディコンバットとキックボクシングの違い、ボディコンバットの上達するコツをまとめてみました。
 
レスミルズ(Les Mills)とは、ニュージーランド産の大手スポーツクラブに入っているレッスンプログラム。

 

いわゆるスタジオレッスンで有酸素運動をメインとした音楽に合わせたエクササイズが主流です。

 

その中でも、ボディコンバット( Body Combat)と呼ばれる格闘技の動きを使ったレッスンプログラムが人気ですが、キックボクシングの動きが非常に多く、ボディコンバット=キックボクシングと言われるくらい親密な関係があります。

そこで、ボディコンバットとキックボクシングの違いを細かく解説していこうと思います。

 

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ボディコンバットとは

 
格闘技全般(マーシャルアーツ)の動きを取り入れたエクササイズです。
 

組み込まれている動き(格闘技)の種類

 
ベースの構え、動きはキックボクシングになります。ボクシングのパンチングボールをたたく動きやウィービングなどの動きもあり、テコンドーのサイドキック・バックキックの動きや空手の型、ムエタイのワイクルーや肘や膝などが組み込まれています。
 

 

他にも、太極拳やカポエイラ、総合格闘技の動きなどもあります。
 

レッスンの種類

レッスン名は、ボディコンバット〇〇という名前で表示されますが、〇〇の部分はレッスン時間になります。

ボディコンバット15

ボディコンバットテックと呼ばれ、構えや姿勢を教えたり、基本的なパンチやキックをはじめとするレッスンについていく為に必要な動きの練習をするための簡単なレッスン。
 
回し蹴りなど初心者には難しい動きを教えることもあります。
 

ボディコンバット30

ボディコンバットショートと呼ばれ、初心者が始めやすいプログラムになっています。ジャブなど簡単なパンチやキックのウォーミングアップからクールダウンまで全5曲の30分で行われます。

ボディコンバット45

初心者でも参加可能ですが、全8曲の45分で行われ、難しい動きや激しい動きも多い為、最初は少し気合が必要なレッスンになっています。ついていけないと感じたら、身体を休めるのもいいでしょう。

ボディコンバット60

マスタークラスと呼ばれ、初心者が行うレッスンとしては厳しいものとなっています。全10曲の60分で行われ、筋力コンディショニング(通称キンコン)と呼ばれる自重筋力トレーニングも行います。
 

キックボクシングではやらない動きの特徴

フロントスタンス(正面構え)

キックボクシングは半身の構えを絶対としますが、ボディコンバットではフロントスタンスと呼ばれる正面構えをする時があります。
どういう時に使われる構えかというと、空手やボクシングの足を止めて打ち合う時や型の際に使われる。また、一部カンフーで使われることもあります。

オーソドックスとサウスポーの両方行う

キックボクシングで右構えはオーソドックス、左構えはサウスポーと言われます。

ボディコンバットでは、半身になる構えを総称してコンバットスタンスといいます。

インストラクターが左足前といえばオーソドックス、右足前といえばサウスポーということになります。

呼び名がキックボクシングと違う

 ボディコンバットでは、掛け声1つで指示がしやすいように構えやワザの呼び名をオリジナルにしています。ここでは、その呼び名とキックボクシングでの呼び名を紹介します。

 

 
 
ボディコンバットの呼び名キックボクシングの呼び名説明
ボクシングガードガード両腕を上げた状態の防御の動きです。
クロスストレート奥手側のまっすぐのパンチです。
フロントキック前蹴り正面への足先で刺すキックです。
ラウンドハウスキックミドルキック相手の胴へ横から蹴るキックです。
シザース呼び名なし正面構えで連続スイッチするような動き。
ジャック呼び名なし足を閉じたり開いたりする動き。
アセンディングエルボー縦肘肘を縦に上げる動き。
ディセンディングエルボー上から下に振り下ろす動き。
シールドカット膝を上げた動きで、主に蹴りの防御姿勢。
ツイストヘッドスリップ縦のパンチを腰を捻ってかわす動き。
 
 

ボディコンバットのココが楽しい!

スタジオは敷居が高い感じがして入れないという方にボディコンバットの何が楽しいのかを教えます。

音楽とのマッチング

ボディコンバットはアップテンポな洋楽や映画などに使われた洋楽をアレンジした専用の音楽を使っています。

音楽自体が非常に素晴らしく、一度聴くと耳に残るような曲ばかりです。

音楽と動きが完全に合うように指導をするので、上手く動きを合わせることができると、非常にノリノリで時間を忘れて身体を動かすことができるので、爽快感を味わえます。

 

フィットネスの観点で見て良いポイント

 
最高で約750kcalの消費カロリーを消費するレッスンプログラムですが、特に良いポイントはなんでしょうか?
 

構えが左右対称に両方行う為、使う筋力のバランスがとれている

多少、難しさはありますが、普段使わない対側の筋力が鍛えられます。

飽きづらい

曲とそれに伴うコリオと呼ばれる動きの台本が季節ごとに変わるので、定期的に違った動きにチャレンジできるため飽きづらく、継続しやすいので純粋に運動効果は高まります。

 60分コースでは筋トレもあるのでバランスがいい

激しい動きなので有酸素運動で終わってしまう可能性が高いが、60分コースであれば筋力トレーニングも追加されるので60分間で1日のトレーニングを終わらせてもいいレベルのプログラムになります。

オシャレ

ボディコンバットのインストラクターは、とてもオシャレな服装をしています。
 
キックボクサーとは違ったベクトルのカッコよさがあります。
 

ボディコンバットが上手くなる為のコツは?

ボディコンバットが上手くなる=1つ1つの動きを格闘技・本家の動きに似せる必要があります。

ガードを高く上げる

ボディコンバットを受ける殆どの方が格闘技未経験です。なので、常にガードを意識することに慣れていません

 

 
基本姿勢のまま、リズムをつけた時はガードが上がりますが、打撃を打っているとき・打撃を打ち終わった後はガードが下がりやすいです
 

 

ガードを高くするオススメは

背中の筋肉で腕を上げる

肩(三角筋)だけで腕を高く上げていると、打撃を打つごとに肩にかかる力はモーメント作用が働き、とても負荷が大きく、腕が下がってきてしまいます。
 
そこで、肩甲骨を意識して背中で腕を上げる意識をすると、1曲が終わるまでガードを上げ続ける事ができます。

一瞬、クールタイムをつくる

どうしても肩が疲れるという人は、一瞬、身体を完全に脱力し腕を下げる動き(フリッカースタイル)をとりましょう。そうすることで、メリハリのある動きになり、よりカッコよく見えます。

拳を頬につける

脇を締め、拳を頬につけることで、肩が疲れずに安定してガードを高くする事ができます。このテクニックは打撃中、必ず使うテクニックといってもいいので身につけておくといいでしょう。

各スタンスをしっかり使い分ける

半身、正面の構えでいつの間にかどっちがどっちか分からなくなってしまいます。オススメは、前方にくる腕を意識することです。
 
ボディコンバットでは、クロス(ストレート)から始まる動きがそれほどありません。
 
なので、まずはジャブを打つ腕をしっかり意識し、キックの際も軸が決まるので、より動きが綺麗になりやすくなります。
 

ボディコンバットでの注意点、できないこと

ボディコンバットは完成されたレッスンプログラムのように思えますが、もう一歩というポイントがあります。

独特のクセがつきやすい

ボディコンバットでは、実際の格闘技の動きをエクササイズ化したレッスンプログラムなので独特のクセがついてしまうことが多く、より本物っぽいリアルなカッコイイ動きをしたいと思っていても、クセがつくと中々、変えることが難しくなります。
 

 

 「キックボクシングやってる」
 

 

と言えたとしても、実際に動いてみると
 

 

「なんか違う気がする」
 

 

と言われてしまう事もあるので、よりリアル感を追求したい人はインストラクターを真似るより、自己研究をした方がいいでしょう。

対人を考えてる人は要注意

対人において重要なことは、構えを崩されないことです。
 

 

スイッチや前方構え(足が揃う)を多用していると、安定したディフェンスができずに簡単な受け返しやマススパーリングでも遅れをとることが多い為、注意が必要です。

 

 
対人を考えている人は、前方構えやスイッチをしたとしても、実戦でその構えで有効な動きとそうでない動きを分けて考えられるといいでしょう。
 

 

また、リズムが一定でない方が強かったり、より早く打った方が強かったりするので、リズムに身体が慣れてしまっている場合は考え方を変えていく必要があると思います。

 何かを打つことができない

格闘技で大きなメリットは、何かを打つ爽快感を得る事。格闘技をやっていながらにして、それを感じられないことは少し勿体ない感じもします。

 

キックボクシングジムの練習を取り入れるメリット

ボディコンバットを上手くなりたい、格闘技の動きをカッコよく覚えたいという理由でフィットネス系の格闘技ジムに通う事も多い時代になりました。

 フィードバックがしっかりしている

 ボディコンバットでは、簡単な動きの説明はありますが1人1人に向けた指導をする時間がない為、会員さんが未完成なまま、先に進みます。
 
キックボクシングジムでは、個人が最高レベルまで上手くなれるように、セミパーソナルトレーニングのようにアドバイスをしていきます。
 
動きが悪い原因を突き止める意味でも、一度ジムを訪れてみる価値はあるでしょう。

サンドバッグやミットが打てる

 ボディコンバット経験者で一番多く聴く声が、「実際にミットなどを打ってみたい」ということで、突き詰めるとリアルな感覚を求める方も多いように感じます。
 
また、今は音楽に合わせたサンドバッグ打ちレッスンを取り込んでいるキックボクシングジムもありますので、試してみるのもいいかもしれません。

リアルな使い方が分かると楽しい

ボディコンバットで使われる動きって実際に、どうやって使うの?っていうことがあると思います。
 
そんな時には、キックボクシングジムで説明してもらいながら、実際に動きをやってみると問題解決すると、詰まり物がとれたようなスッキリ感が味わえると思います。
 

 

 

 

 
 
ボディコンバットは素晴しいフィットネスのレッスンプログラムです。
 
是非、楽しいレッスンライフを送ってください。
 
 

 

 
スマイルキックでは、よりリアルに近い動きができる格闘技エクササイズプログラムがあるジムになっています。
 
また、音楽に合わせてサンドバッグを打つレッスン、気軽にミット打ちができるプログラムなどなど
 
初心者でも気軽にキックボクシングの面白さを存分に味わう事ができるように万全の態勢を整えております。
 
https://smilekick.co.jp

この記事の筆者

土屋 和義
土屋 和義
格闘技ジム経営者、元プロキックボクサー&プロボクサー、柔道整復師。
登録者45000人程のYOUTUBE格闘技チャンネル運営。格闘技についての知識や技術を「楽しく分かりやすく解説」

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