ボクシングのディフェンス(防御)| パンチの避け方など

ボクシングのディフェンスについての記事になります。

ボクシングにおいてパンチの避け方が分からない攻撃を防ぐ方法が少ない人の為にボクシングのディフェンステクニックをまとめました。

色んな防御の基礎を1分以内の動画にしたので、練習の参考にしてもらえたらと思います。

 

この記事を作った人:土屋和義

取得資格:キックボクシングプロライセンス、ボクシングプロライセンス、柔道初段

 

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Contents

ボクシングのディフェンス

ボクシングにおいて、オフェンスと同じかそれ以上に大事になるのがディフェンス技術(防御)です。

スパーリングを開始すると相手の強い攻撃がバンバン飛んでくるので、ディフェンス技術がないとすぐに倒されてしまい、戦いにならなくなります。

パンチから身を守る、ボクシングのディフェンス技術として有名なところを紹介していきます。

 

【以下の動画では、ボクシング・キックボクシングのディフェンスについて分かりやすく大筋を10分程度で解説しています】

 

パンチを避ける方法

パンチを避ける方法としては、いくつか種類があります。

 

1.ステップによる回避

パンチの届かない距離に下がって、空振りさせるバックステップがメインになります。
使用頻度はバックステップより低いですが、左右(時には斜め)に避けるサイドステップもあります。
いずれのステップも、姿勢(軸)を崩すことなく、重心のバランスを保ちながら行うことが技術的にも見映え的にもポイントとなるでしょう。

 

2.スウェーバック

足の位置はそのままに、上体だけを後ろに反らすことでパンチを空振りさせます。
上級者は軸を保ったまま行い次の動作にも繋げることができ、回避の成功時も格好いいのですが、
初級者が迂闊にスウェーをやろうとすると軸を崩しがちで(自分の次の攻撃に繋げにくい)、また相手の追撃を誘発しやすいので、この避け方をメインに練習するのはあまりオススメできません。

 

3.ダッキング

膝を曲げることで上体を下に沈ませ、相手のパンチを空振りさせることができます。
またキックボクシング(あるいはムエタイ)の場合は、ダッキングの連続使用を控えた方が良いでしょう(顔面に膝蹴りをもらいやすくなるため)。

パンチを避けるための練習(ステップ、スウェー、ダッキング)

上記のような練習にはヘッドギアが必須です。当ジムでも些細な事で、鼻が折れたり、目を怪我したりしています。

ヘッドギアは初心者~中級者はフェイスガード付きの物がオススメです。安心して練習でき、視界もそこまで悪くありません。

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4.ウィービング

ダッキングが描く上体の軌道が「I」なら、ウィービングは「U」になります。
ウィービングでパンチを避けてからのフックやボディーブローで反撃という動作の流れを見たことのある人は多いでしょう。代表格はマイク・タイソンですね。

中級~上級者向けになりますが、パンチが来なくても頭を常に動かし続けることにより、パンチの的を絞らせない戦術もあります。
ウィービングを行う際の注意点としては、膝や股関節の柔軟性を活用し、上体だけでやらないこと。
どの動作にも言えることですが、しなやかな全身の連動が大きなポイントになります。

パンチを受け止める方法

パンチは避けるだけでなく、ブロッキングという受け止めるテクニックが存在します。

ボクシングにおいてパンチは避けてノーダメージで終わらせるのが理想です。
しかしながら、最初から全てのパンチを避けられる人というのは天才でもない限りいないものです。
ですので、ディフェンスの基礎の中の基礎とも言えるブロッキングによってパンチを受け止める方法を身に付けておくことが必須になってきます。

ブロッキングの基礎を動画で学ぼう!

 

上記のような練習にはヘッドギアが必須です。当ジムでも些細な事で、鼻が折れたり、目を怪我したりしています。

ヘッドギアは初心者~中級者はフェイスガード付きの物がオススメです。安心して練習でき、視界もそこまで悪くありません。

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やり方としては簡単で、相手がパンチを打ってきたのに合わせて、肘を曲げ両手を額の辺りに置いて固めます。
固め方が甘いと相手のパンチの勢いに押されてブロッキングが解除されてしまい、次のパンチを受けてしまうことになります。

またブロッキングだけに限った話ではありませんが、顎を引いておくことが重要です。顎を引いているかどうかで、パンチの衝撃が脳にどの程度伝わるのかが決まってきます。

相手のパンチが来たのに合わせてブロッキングをするのはタイミングが難しいよと言う人は、パンチの当たる距離に入ったら常にブロッキングの形を取って構えておくのも一つのやり方です。

そのようにガードが常に上がっていると、いつパンチが来ても大丈夫な心構えができて、パンチへの恐怖心が薄まり心に余裕が生まれます。
有利な試合運びを築いていくためには、心に余裕があるかどうかも関わってくるものです。

ワンツー(ジャブ、ストレート)のパンチは、ほぼこのブロッキングでしのげます。

その他、フックに対しては、額の辺りからコメカミ~耳の辺りに手を移動させることで対応します。

アッパーに対しては、肘を内側に閉じることで対応します。

ボディーブローに対しては、曲げた肘の位置をお腹にくっつけるように下げることで対応します。

ただ手加減されたパンチでない限りノーダメージで済むことはなく、そこで受けたダメージは確実に蓄積していきますので、相手に攻撃ばかりをさせない技術も大事になってきます。

 

パンチのラッシュの対処法

ボクシングで最も難しいのがパンチのラッシュの対処法になります。

パンチのラッシュ(特にワンツーの連打)は対処法を間違えると、コーナーに追い込まれてどうにもできなくなり、これが続くと試合ではスタンディングダウンと見なされることもあるでしょう。

対処法の一つして、フィジカルに自信があるならブロッキングが挙げられます。

パンチのラッシュで一番怖いのは、棒立ちのまま重心の高い位置を押され、後ろによろめいてしまうことにあります。

押されないでブロックするには、足を曲げて重心を下げながら足腰を使える姿勢にし、背中は弓なりに。パンチの衝撃を背中に向かわせることです。そのためには顎を下げ、顔に角度をつけておく必要があります。

でも強打をいつまでも受け続けるのはアウトです。印象もよくないし、ダメージも蓄積するからです。
この対処法として一番大事なことは、相手のパンチを受けて、その次の攻撃に合わせてバックステップをすることでラッシュを切ることができます。

 

もう一つの対処法として、相手のストレートを見切ること。
他のパンチよりモーションの大きめなストレートを切れたら相手の隙を作りやすく、かつ相手のペースを乱せます。
一番簡単なのは、前手の肘で受けること。距離を作り、パンチをよく見ること。

パンチが見えたらダッキング(もしくはウィービング)で回避
このラッシュの対処法として大事なポイントは、最初から避けようとしないことです。
まずは肘のブロックでしのぎ、それを陽動とします。その陽動があるからこそ、次の回避行動が効果的に活きてくるということです。

 

パンチのラッシュの対策を動画で学ぼう!

 

練習の最後は必ずプロテインを飲むことをオススメしています。

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ボクシングのディフェンスを覚えた後は、ボクシングのオフェンスも練習してみましょう!!

この記事の筆者

土屋 和義
土屋 和義
格闘技ジム経営者、元プロキックボクサー&プロボクサー、柔道整復師。
登録者4万人程のYOUTUBE格闘技チャンネル運営。格闘技についての知識や技術を「楽しく分かりやすく解説」