ミドルキックの蹴り方、ブアカーオを目指せ!
キックボクシングや格闘技エクササイズをやったことがある人なら
一度は相手の胴に バシッとかっこいいミドルキックを蹴ってみたい!
と考えている方も多いと思います。
特にK-1を見たことがある人で格闘技を習っている方なら、ブアカーオのミドルキックのように蹴ってみたいという人は非常に多いです。
「難しそう。」
「身体が柔らかくないとできなそう。」
「ジムでみっちりしごかれないと習得できないんじゃ・・・」
そう思っている方向けに、正しいフォーム(カッコよく、実用的なフォーム)の重要なポイントを動画付きで解説したいと思います。
また、正しいフォームで行えば、体幹の筋肉が付き、お腹・脇腹が引き締まるだけでなく、姿勢も良くなり、よりスマートな身体に近づきますので、是非お試しください。
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Contents
ミドルキックとは
ミドルキックという名前は、キックボクシングでの中段(=腹~胸)への蹴りを指します。
何のためにある蹴りなの?
キックボクシングにおける、ミドルキックの役割は
①パンチよりも遠い距離から腹・腕に大きなダメージを与える
蹴りはパンチの約2倍のリーチを持ち、約2~3倍の威力が出る可能性があります。
なので一発で勝負の行方が動く可能性を秘めた攻撃でもあります。
自転車で体当たりされる…くらい威力が出ます。

②相手の腕にダメージを与え、ガードを下げさせたり、パンチを弱らせる
相手は腕でガードせざるを得ない状況が多いのですが、片腕だけではジワジワとダメージが蓄積し
攻撃の頻度と威力にも寄りますが、10発~数十発受ける頃には腕が上がらなくなります。
ミドルキックで腕を効かせてからパンチで倒す!

③近づかれたくないので、蹴って相手を遠ざけながら戦う
打って下がって打って下がって…というヒットアンドアウェイ(=アウトボクシング)が可能です。
特にパンチで勝負したくないファイターはミドルキックを主軸に戦います。
④ムエタイやキックボクシングではPOINTが高い
試合でのPOINTが高いので、ローキック等を蹴るよりも同じヒット数なら勝ちやすくなる。
狙う場所は?
ミドルキックで狙う場所は、横っ腹~肩までが一般的といわれています。
が、実際に蹴るのは
①肘より下の腹部分 → 殆ど蹴らない
②肘より上の前腕 → 基本的にはこの辺
③肘より上の上腕 → 上手い人はココを効かせる
なので、ミドルキックは 肘の高さ以上で練習する といいと思います。
足のどこで蹴るの?
キックボクシングでの蹴り方は、自分の足の脛で蹴ります。
足の甲じゃないの?っと思った方
足の甲→サイコロ状の小さな骨の塊と細い筋肉、足首は衝撃に弱い
足の脛→脛骨と呼ばれる木刀のような太くて長い骨と前脛骨筋と呼ばれる強力な筋肉
どっちが強靭かはすぐ分かると思いますが、脛は鍛えると更に硬くなり、突き詰めると木刀と大して変わらないくらいの質感になります。
人間の骨は不思議なことに何度も削られるとより硬く強くなって復活します!
何度も蹴ってると痛みに強くなります!

ミドルキックを蹴る時は、対人では特に足首で蹴る事も出てきます。
それはそれで悪くはないのですが、練習に支障がでることが多いので
以下のようなアンクルサポーターを付けておくと良いです。
ミドルキックのメリット・デメリット
ミドルキックのメリット
①一方的に蹴れる
相手が蹴りの攻防に慣れていない場合、リーチがコチラの方が勝っている場合など
蹴り技の中でも特に長いミドルキックは有利に場を制圧できます。
②牽制+攻撃+攻撃の抑制の3つの役割の打撃
距離をとって間合いを測るだけでなく、打つだけで相手の手が塞がって(バランスも崩され)、更にダメージやPOINTも取られる
という打つだけでメリットだらけの蹴りです。
③スピードが速く、ノーモーションで蹴られると対処は激ムズ
ローキックや前蹴りは、いかに速く蹴られても膝を立てておくだけで対処できるものの
ミドルキックは極められると、削られて(マイナスの印象で)終わるケースが多い。
④ミドルキック→詰めてパンチがかなり強い
タイ人や現役のキックの王者などがよく使うテクニックで、③のミドルキックで強烈な意識(=優先的に対処しないといけない)
を植え付けてから、フェイントとで意識していないパンチでKOするパターンが王道ながら極めると本当に強すぎる。
ダメージ狙いはちょっと難易度高いです。

ミドルキックのデメリット
①技の難易度がかなり高い
実戦で有効に使えるまでが習得から早くても2~3年はかかります。
ただ当てればいいのではなく、ヒットアンドアウェイ的に蹴れないと意味がない蹴りです。
ヒット位置、正確性、蹴りの頻度、モーションの無さとスピード、スタミナ、手との連動など全てが揃ってようやく活きる蹴りです。
前足のほうを優先するのが実用的でお勧めです。

②バランスがとりずらい
狭いスタンスで後傾姿勢、片足立ちの状態で足を上げ、相手に当たった衝撃にも耐える必要があるので
バランスを崩しやすく、蹴ったのに転んだり大きく下がってしまうケースも多いです。
ので不安定なミドルは逆に自分の首を絞めてしまいます

③大きな隙ができやすい
ダイナミックな動きゆえに、元の構え(防御姿勢)に戻すまでに時間がかかります。
仮に上手くミドルキックが当たっても、相手が動きやすい態勢で受けられてしまった場合、反撃のチャンスを与えかねません。
一時期は蹴るのを完全にやめました(笑)

以上のことから、実戦では、やや玄人向けのワザとして確立されているのがミドルキックのように思えますが
その見た目の美しさと習得難度に見合うだけのメリット・リターンゆえに人気が高いキックでもあります。
昔は以下のようなムエタイの本をごっそり買ってジムで皆で読んでいるという光景がありました。
今でも休憩時間で読んでいる人もいますね。動画より本派という人は稀にいます。
ミドルキックを綺麗に見せるポイント
ミドルキックは、最終的に真横に蹴るキックになりますが
70%以上は縦の蹴りだと思って蹴った方が上手くいく。
足首を2回す意識で蹴らないと腰が回らない。
など…
ミドルキックの蹴り方のコツを詳しい解説付きで、ご紹介します。
蹴る前の姿勢
蹴る前は上記のように左手を前に出して、相手の牽制するところから始める。のが実戦向きです。

単純に蹴りやすい姿勢としては
このように少し前傾姿勢になっていた方が、蹴る時の後傾姿勢になるときの反動が大きくなり、楽に強く打てるようになります。
蹴っている人が多いと思います。

踏み込み
前の足を踏みこみながら、足を回す(足先を開く)のですが
基本的には、「前足を斜め外に開いて出す」と教わる方も多いですし、「90度くらい開いて」と言われる人もいます。
実際には蹴る瞬間に、もう1回足を回してバランスを取るので
踏み込み時の時の足は、開けたら少し開くくらいで良いです。

最初の踏み込みは開けなくてもOKです。

当たる直前の蹴りの軌道
当たる時には腕を水平に蹴り込む必要がありますが、この時点では縦蹴り かつ 更に軸足はまだ回しません。
この時点で横に蹴ると着弾までが遅くなります。更に遠心力がかからなくなります。
蹴り足を伸ばすタイミング
ミドルキックで一番、カッコ悪いのが、両足がずっと曲がっている状態です。
実際に一番大事なのが当たる瞬間で、この時点で軸足を伸ばす+回しながら、蹴り足も伸ばします。
そうすることで、勝手に蹴り足が横になります。
分かりやすくいえば、当たる直前までは膝蹴りでイイということです。
蹴りやすく、バランスも取りやすいですよ!

腕の使い方
実は腕の使い方もPOINTです。
私の様にオーソドックス(右構えの場合)の右ミドルであれば
右手の役割 : ①蹴りと逆の勢いをつけて蹴りを更に強く打てるように ②手を伸ばして片足でのバランスを保つ ③ガード
左手の役割 : ①脇を締めて体幹を固定する ②ガード ③蹴りと逆の勢いをつけて上体を固定
ミドルキックを動画で学ぼう!
詳しいフォームについては、動画で確認しながら、練習してみてください。
注意点として 相手の脛、膝を蹴ってしまう事は日常茶飯事で
更に相手のレガースの端で足が切れたりもするので、レガースは拘って装着しましょう。
履きやすいタイプなら、以下のものが着脱が楽でお勧め。
この記事の筆者

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格闘技ジム経営者、元プロキックボクサー&プロボクサー、柔道整復師。
登録者45000人程のYOUTUBE格闘技チャンネル運営。格闘技についての知識や技術を「楽しく分かりやすく解説」
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