ストレートのパンチの練習方法とコツを動画つきで解説!

スマイルキック代表の土屋です。

 

今回は、ストレートというパンチについて書こうと思います。

ストレートというのは、構えた時に奥の方の手で決めるパンチの事で、右利きのオーソドックススタイルでは右腕のまっすぐのパンチのことを指します。

 

通称:右ストレート

 

ストレートは牽制のジャブと同じく使用頻度が高いパンチになります。

 

キックボクシングの場合、上手くストレートを打てない方も多いので、キックボクシングでしっかり機能するためのストレートの打ち方を動画つきで解説していこうと思います。

 

今回は、オーソドックスのストレートである右ストレートの解説をメインにしたいと思います。

 

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ストレートの特徴

『パンチ』と連想すると、実はストレートのことを指すことが多いくらいメジャーなパンチです。

誰かを怒らせてしまって、パンチされるとしたらストレートになると思います。

 

また、パンチングマシーンで一般の方が打っているパンチもストレートです。

 

つまり、何の為にあるパンチなのかというと、単純に大きなダメージを与える為にあるパンチです。

 

ジャブが牽制だとすると、ストレートは本命のパンチです。

 

ストレートは、いわば必殺技の立ち位置になるので、ジャブでタイミングを計っていかに必殺のストレートを当てられるかがカギになります。

 

また、打った方向に相手を大きく押し込むことができるので、ガードされたとしても大きな圧力・プレッシャーを与えることができるので、ガードされても有利な状況をつくりやすいパンチとなります。

 

ストレートのメリット

上記のように、大きなダメージが期待できるパンチなので1発で戦況を変える可能性を秘めています。

 

アマチュアの試合までであれば、ストレートが強く打てるというだけで、勝ち進めてしまうくらい戦いの中で影響力があります。

 

ストレートを当てることができれば、ガードをしていたとしても相手をノックバックさせたり、体制を崩させることができるので次の攻撃が当てやすくなります。

 

KOしやすさでいえば、フックのほうが脳へのダメージが高いので優秀といえますが、ストレートは身体に与える衝撃・ダメージが大きいといえます。

 

ストレートのデメリット

ストレート最大のデメリットは、身体が正面を向きやすいので必然的に顔に反撃を受けやすいです。

腰を捻ることもあり、捻って構えを戻すまでに時間がかかるので、前手のパンチに比べて隙ができやすいです。

 

また、大きな力で打つので、かわされた時の隙も非常に大きいので対応が必要です。

 

ストレートを当てる場所

相手の顔の正面~左側、部位で言えば顎・頬・こめかみに対して当てる事が多いと思います。

 

また、ボディへのストレートでは、お腹を狙います。

 

みぞおちに入ると、非常にダメージが大きくダウンしてしまうケースも多いです。

 

右ストレートの打ち方

①リズムを取りながら、前ステップをするタイミングを計ります

この時に、上半身(特に肩)はリラックスしておきます。

 

②前ステップしながら、腰を大きく左に捻ります

お腹が若干左方向に向くくらいの意識で腰を捻りましょう。

腰を捻るのが難しい方は、右膝を内側に向けて捻る意識を。

 

③腰を捻ると同時に、右腕を前方に真っすぐ伸ばします

その時に左手は左頬につけて、ガードをしましょう。

 

若干、前傾姿勢になりながら、右肩をしっかり前に出すようにすると伸びるストレートが打てます。

 

④目標にヒットした時に拳を握って、その後、身体を右捻りに

右に捻ったら、元のオーソドックスの構えに綺麗に戻りましょう。

 

注意するポイント

打つ方の肩が上がらないように

初めのうちは、腰を捻る事で上半身も捻られてしまい、オーソドックスでいえば右肩が極端に上がった状態になってしまいます。

右肩が上がると、身体が左によじれてしまい、真っすぐストレートを打つ事ができないどころか、手打ちになってしまいやすいです。

前足は真っすぐ前を向き、後ろの足は浮かさずにカカトを上げて捻る

前足はしっかり標的の方向を向かないとパンチの軌道が安定しないので注意しましょう。

後ろ足は前ステップをした時に一緒に動かして、しっかり地面に足をつけたまま捻る事でパンチの威力を底上げします。

 

 

ストレートの打ち方を動画で

https://youtu.be/uY5lohPHPFM

オーソドックスの体勢から、右ストレートを打つまでの動きを反復してみる事ができます。

 

また、ボディへのストレート・ノーモーションストレートなども練習できるようにやり方を載せています。

 

 

キックボクシングでの右ストレートの役割と当てるタイミング

キックボクシングでは、腰を左に回すという点で右ミドルや右ローと身体の使い方が似ていて、右ストレートと右の蹴りの使い分けが難しいという問題があります。

 

実際に有効な右ストレートの使い方の例をいくつか挙げてみたいと思います。

 

相手がムエタイスタイルだった時

ムエタイスタイルといっても、よく分からないと思うので簡単に言うと、前足を常に上げ気味=やや姿勢がのけぞっているスタイルやスウェーを多く使うスタイルです。

 

こういうスタイルの人は、キックのディフェンスが上手い事が多く、横に押されるより、縦に押される方が嫌がります。

後傾姿勢なので、縦に押されると姿勢を崩しやすい

 

また、ムエタイ式の前腕を伸ばすガードでは、顔の右側より左側が隙が大きいので、ジャブや左フックは当てづらいですが、角度をつけた右ストレートが当てやすかったりします。

 

蹴りを打たれた直後

蹴りを打たれた時というのは、相手は片足で立っている状態になります。

特に高い位置に蹴られた時は、蹴り足を戻すのも遅くなります。

 

つまり、蹴られた時に右ストレートが早く打てれば、反撃されるリスクは殆どありません。

そして、蹴る時にのけぞるように蹴る人は姿勢を崩させる事もできます。

 

相手がガードを上げた瞬間

ガードが上がった瞬間は視界が一時的に悪くなります

そして、スウェーなどの回避行動もしにくくなるので、右ストレートを当てるチャンスとなります。

ただし、殆ど確実にガードされるので右ストレートで攻めのアドバンテージを取ったら、蹴りなどにすぐ繋げるといいでしょう。

 

右ストレートに対するディフェンスは?

 

ストレートは、重いパンチなので、のけぞらないように両脇をしっかり締めて、顎を引いて額の位置で主に左腕~左手でガードできるようにしましょう。

 

左のガードが間に合わないときは、左肩を上げるだけで軌道を逸らしたり、肩でガードをすることができます=ショルダーブロック

 

また、ストレートは自分から見て右に方向に向かってきやすいので、左に顔の位置をずらす=ヘッドスリップすると避けやすくなります。

 

どうしても、体勢が悪い時は顔を右方向に捻る=スリッピングアウェーをすると右ストレートの威力を殺すことができます。

※プロレベルの高等テクニックです

 

意識することは相手との距離で、右ストレートは距離が短くなっても威力が減ります。

右ストレートが来ると思ったら(ジャブからの勢いなどを感じたら)一気に距離を縮めてしまうのも1つの手です。

 

また、ジャブから右ストレートを打たれることが多いので、ジャブを受けてしまったらバックステップ・サイドステップで一旦距離を取るのが有効になります。

 

 

他のパンチやキックの解説ページ&動画もありますので、チェックしてみてください。

 

フック解説ページ

 

 

ジャブ解説ページ

 

 

ミドルキック解説ページ

この記事の筆者

土屋 和義
土屋 和義
格闘技ジム経営者、元プロキックボクサー&プロボクサー、柔道整復師。
登録者45000人程のYOUTUBE格闘技チャンネル運営。格闘技についての知識や技術を「楽しく分かりやすく解説」

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