フックの綺麗な打ち方のコツを解説!初心者がたった1時間でプロ級になる!?

みなさんは「フックの打ち方」って、知っていますか?

あるいはどのように理解されていますでしょうか?

プロボクサーはいかにも簡単そうにフックを打ちますけど、

フックの打ち方って結構コツが要るんです。

土屋
土屋
TAKA
TAKA
最初からプロボクサーのフックを真似しようとしても全然上手くできないんですよね。

私はスマイルキックに何年と通い続けているので、今となってはだいぶ身に付きましたけど…

 

そこで「スマイルキックの女性会員である格闘技初心者の南さんをガチ指導したらどうなるのか!?」という企画で動画を撮影しYouTubeにアップしました。

 

その中から、今回はフックの打ち方に焦点を当てて解説していきます。

 

フックの打ち方がわからず悩んでいる人、フックをもっとキレイに打ちたい人にとっては必須と言える内容となっていますので、最後までお付き合いいただければ嬉しいです!

 

↓↓ 動画のリンクも貼っておきます! ※クリックすると再生できます!

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Contents

フックとは?

そもそも「フック」とはどういう意味でしょうか?

 

ずばり“引っかける”という意味です。

主に相手の顎に拳を引っかけてダメージを与える技になります。

 

格闘技ではワンツー(ジャブ、ストレート)の次に教わる第三のパンチで、

極めれば一撃で相手を沈める威力を発揮する必殺技となります!

 

ちなみに右手で打つフックもあるのですが、一般的にはフックと言えば前手で打つ「左フック」を指します。

(※動画および記事では、左足を前にして右足を後ろの位置に置くオーソドックスの構えで解説していきます)

 

フックの打ち方を身に付けよう!

まずは南さんの指導前のフックを見ていきましょう。

 

TAKA
TAKA
せっかく服はオシャレなのに、肝心のフォームはどこかダサい気がしますね…
そうですね(苦笑)。このフックの打ち方を採点しますと、

…42点です!悪くはないですが、まだまだ良くなるはずです。

土屋
土屋
最後にはこれを100点にしてみせますので、ここからの指導にご期待ください!
土屋
土屋

 

ではここから細かい指導の方に移ってきましょう。

悪くはない南さんのフックをもっと格好良くするためのポイントを入れていきたいと思います。

 

打つ前に「溜め」を作る

南さんだけに限らず初心者の方によくあることとしては、

フックを打つ前の「溜め」がありません。

つまり、いきなり手だけでフックを打ってしまっているわけです。

 

フックは、しっかり体を捻ることで「溜め」を作ってから打つのがポイントになります。

 

その捻る時にもポイントがあって、難しい動作を入れる必要はなく体がただ回るだけです。

 

どうすればいいかと言うと、

頭上からポールダンスのポールがブスッと刺さって、自分の中心が貫かれている感じ。

その一本の軸を中心にして、体がクルクルと回るイメージが持てればOKです。

TAKA
TAKA
ちょっと喩えが気持ち悪いような…でもなるほど!
この時にしっかりとガードを上げておくのも忘れずに!
土屋
土屋

 

フックを打つ前の「溜め」を作る時の右足は、ストレートを打った時みたいに爪先を内側に入れます。

右足の爪先を内側に、そして浮かした踵は外側に向きます。

同時に右の骨盤と右肩も前に出ます。

 

その「溜め」を作った状態から反対側に体を捻る時に、今度は左足を内側に捻ります。

この時の左足も爪先を内側に、浮いた踵は外側に向きます。

そうすることで左の骨盤と左肩が前に出ます。

 

① 左側に体を捻って「溜め」を作って、

② 反対の右側に体を捻って、返す時の遠心力を使って引っかけるように左手でフックを打つ

 

まずはゆっくりと、この動きを「1、2」「1、2」とテンポ良く円滑に出来るように何回も練習しましょう。

 

ちなみに南さんの場合は、足の曲げ方が甘いので過剰なくらい爪先を内側に向けてもいいでしょう。

そのために膝をがっちりと固めないで緩くしておくとフォームも安定しやすいです。

 

因みにフックは手首を痛めるパンチランキングNO1なのでしっかりバンテージを巻いてから練習することをお勧めします


コチラは4.5m ※パンチ力がかなりついてきた人、プロ向け

 

 

重心を傾けない

「溜め」を作る時、そして反対側に体を捻ってフックを打つ時、

そこで姿勢も傾いてしまいやすいので、姿勢は真っ直ぐ保っておくのが大事です。

TAKA
TAKA
最初、南さんはフックを打つ時に前重心になっていましたね。
溜めを作る時には頭を前に出さず、

どちらかと言うと後ろに残しておく感じでやるといいですね。

土屋
土屋

 

さらに顎も引いて上目遣いになるようにフックが打てると、なお良いです!

かと言って頭が後ろ過ぎてしまうこともあるので、ポール(軸)の意識を毎回確認しながら練習する必要があります。

 

両手の高さを保つ

ここまでの指導で南さんの足の動かし方は良くなっているのですが、

両手が下がりやすいので手の高さは顎のラインで保っておくのがいいです。

 

あと左手を後ろに引きすぎてしまうのも改善したいポイントですね。

左手は自分の真横くらいから後ろに引かないようにしましょう。

TAKA
TAKA
左手を後ろに引きすぎると「次はこっちの手で打つぞ」と相手にバレやすくなるだけでなく、

ガードも空いてしまうから危険かと。

 

補足すると、

拳は内側に巻く(拳を横に倒す)打ち方もあるのですが、初心者はまず縦拳で練習するといいでしょう。

 

キレを出す

以上で南さんのフォームはだいぶキレイになったので、ここからはフックにキレを出す練習をしていきます。

 

「1」の時に右肩を前に出して(体を捻って溜めを作る)、

次に「2」で左肩を出す(反対側に体を捻る)。

 

まずは足だけを使って、この「1、2」のテンポを速くしていきます。

「ダスダス、ダスダス」と掛け声に合わせてやってみるといいかもしれません(笑)
土屋
土屋

 

それが出来たら次は、この動きに手も付けていきます。

 

この時に手だけで「1、2」と速くやると、今度は足が疎かになってしまうので注意です。

関節をやわらかくして、リラックスした状態で打てるのが理想です。

 

後は腕の振りでキレを出していきます。

フックとは最初に言ったように“引っかける”なので、最後にフンッと自分の方へ引き寄せる感じで打つとキレも威力も増すでしょう。

 

ところで今回の練習で南さんは息が上がってしまいましたが、

疲れているということは、動きに余分があって楽に重心移動が出来ていないということだと思います。

 

また反復練習をしているうちに段々雑になってきたり、リラックスを持続させるのが難しくなったりするので、

1回打ったらリラックスして、1回打ったらリラックスして…という感じに1回1回を丁寧に、100点の動作で打てるようにしましょう。

南さんの場合はスウィングがあと1.5倍ほど速くなって、

あとは下がりやすい両手の位置が3cmほど上がると完璧ですね!

土屋
土屋

 

 

ということで今回はフックの打ち方のコツについて解説しましたが、いかがでしたか?

 

ミドルキック連蹴りの記事も投稿していますので、気になる方はコチラから閲覧してみてください。

この記事の筆者

土屋 和義
土屋 和義
格闘技ジム経営者、元プロキックボクサー&プロボクサー、柔道整復師。
登録者4万人程のYOUTUBE格闘技チャンネル運営。格闘技についての知識や技術を「楽しく分かりやすく解説」